Vol.7 卒業生インタビュー

卒業生インタビュー

西宮甲東ジュニアラグビークラブ卒業生のその後の活躍に迫る、スペシャルインタビュー。

第7弾は、6歳から14歳まで西宮甲東JRCに所属、現在は大阪公立大学体育会ラグビー部を引退し、春から新社会人となる福井 瑠人さんにお話をうかがいました。

◎福井 瑠人さん◎

6歳からラグビーを始め、中学2年生まで西宮甲東の中学部、中学3年生からは新たに創部された西宮ジュニアラグビークラブの1期生として所属。弟の瑛人くん(現在、西宮ジュニアJRC2年生)、従兄弟の高村夏樹くん(現在、西宮甲東JRC4年生)もチームに在籍。

西宮甲東JRCで
ラグビーをはじめた
きっかけ

Q:インタビューを受けて頂き、ありがとうございます!瑠人さんが、西宮甲東に入部したきっかけや、当時の甲東の様子はどうでしたか?

A:ラグビー選手だった伯父の高村コーチの影響で、伯母に連れられて幼稚園の練習に体験参加したのがきっかけです。6歳になったばかりの僕は、初めて触れるラグビーボールや練習を、ただただ無我夢中でやっていたという感じでした。当時の幼稚園のコーチには、故中嶌コーチや永谷コーチがおられ、体躯の大きかった僕は「いらっしゃ~い!」状態で大歓迎していただきました(笑)。1年生からは、高村コーチはじめ、宮浦コーチと高橋コーチにもご指導いただきました。

*川西市RSさんとの交流戦。黄色ジャージの向かって左から2人目が瑠人さん。

*この頃、スティーラーズの選手が練習に来てくれました。後列向かって左から大畑大介氏、伊藤剛臣氏。

Q:瑠人さんたちの代は、とにかく人数不足に悩まされましたよね。当時は空前のサッカーブームで、なかなかラグビーへの定着が難しかったと思います。最終的に6年生に上がった時点で、メンバーは5人でした。その頃の思いはどうでしたか。

A:6年の段階で残ったメンバーは僕を入れて5人でした。森宗一郎、山本桜汰、芳山誠吾、西尾直樹です。9人制ラグビーは5人では当然できませんので(笑)、コーチたちが色々と考えてくれて、やはり人数の少なかった神戸中央少年ラグビースクールさんと合同チームを組むことになりました。神戸中央は女子キャプテンで、女子の多いチームでしたが、負けん気は僕たち男子よりもずっと強くて頼もしかったのを覚えています(笑)。

6年生になってキャプテンを任されましたが、他チームとの合同チームを纏めていく難しさ、などはあまり感じることなく、自然とワンチームになれたのも、高村コーチはじめコーチ陣の働きかけのおかげだったと思います。最近は、ラグビーの浸透も随分深まり、本格的な人数不足に悩まされる、ということも減ってきたのかなと思いますが、他チームとの交流や、他チームに助っ人として試合出場するなどのイレギュラーな対応、それによる自分自身の幅の広がりが、今の子どもたちよりは早い時期から出来るようになった気がします。

*6年生の最後まで一緒にワンチームとしてやって来た5人。常に人数不足に苦慮したミニラグビー時代。向かって右から、西尾直樹さん、瑠人さん、森宗一郎さん、芳山誠吾さん、山本桜汰さん。

*6年生では、神戸中央少年RSさんとの合同チームで試合に出場。他チームとの繋がりが財産。

西宮甲東JRCでの
一番の思い出

Q:神戸中央少年RSさんとは、花園卒業試合、フライアップ試合までずっと一緒に戦って来ましたよね。5人という少ない人数ではありましたが、瑠人さんにとって甲東で過ごした小学部6年間で一番思い出に残っていることは何ですか?

A:鮮明に覚えているのは毎年参加していた合宿ですね。丹波少年自然の家に甲東は毎年お世話になっていたんですが、とにかく練習に次ぐ練習!でクタクタになっても、最終日は僕たちもコーチも一緒にドロドロになってはしゃぎまくって合宿を終えるということをしていて、しんどい中でもラグビー楽しかった!という思いで締め括れたなぁというのがあります。

もう一つは、6年生で参加したジャンボリー大会です。僕たちの代は5人だったこともあり、高村コーチが運転して淡路島まで行ってくれました。宿泊施設では、高村コーチに馬乗りになってはしゃいだり、コーチも僕ら5人の相手を真剣に(笑)してくれました。今はコーチに一任して子どもを託すというようなことはあまりしないのかなと思いますが、子どもたちにとってはめちゃくちゃ楽しい時間でした。

*花園卒業試合で。満園会長(現顧問)も駆けつけてくれました。

*西宮少年団さんとのフライアップ交流戦。後にワンチームとなるメンバーもいました。

*フライアップ式典後に、ずっと見守ってご指導いただいた宮浦コーチと記念撮影。

ラグビーを続けてきて
苦しかったこと、良かったこと

Q:少ない人数ではありましたが、5人でフライアップ出来たあの日から10年。毎年欠かさず5人が集まっているのもすごいことだと思います。瑠人さんは甲東の中学部に上がり、中学3年生からは新たに発足した西宮ジュニアラグビークラブの1期生となりました。高校、大学とラグビー一筋でやって来たと思いますが、続けてきて苦しかったこと、逆に良かったことを教えて下さい。

A:そうですね。甲東小学部の5人は、12歳のフライアップ以降、22歳の現在まで毎年欠かさず集まっています。親同士、コーチ同士も大変仲が良いのでいつも久しぶりに会った気がしません(笑)。

僕は、フライアップ後に西宮甲東JRCの中学部にそのまま上がりました。中1の時は、2つ上の3年生に、今レッドハリケーンズ大阪で活躍している福江仙太郎くんや、清水建設ブルーシャークスの金築達也くんなどがいて、とにかくこの学年の先輩たちが面白くて優しくて、ラグビーも上手くて大好きでした。

1つ上にいた藤村光太くんは、小学部時代から共に練習したり助っ人に入らせてもらったりしてずっと一緒にラグビーを続けているという感覚でしたが、僕が中2になった時、ついに光太くんと僕の二人だけになってしまいました。2人では練習にならないので、姫路RSさんと合同練習をしたり、甲子園さんや少年団さんと合同で試合に出たりの生活が始まりました。その頃、僕は学校の部活でテニスをしていたこともあり、両立がしんどくてラグビーを辞めたいと思うこともありました。ラグビーも人数が揃わないのでモチベーションが維持できず、あの時期がメンタル的に一番苦しかった気がします。そんな時でも、伯母が毎週末家まで迎えに来てくれて、早朝から姫路や加古川や揖保川にまで、僕と光太くんを連れて行ってくれました。当時は、行くのがイヤで伯母と大喧嘩になったりもしましたが、今となっては本当に感謝しています。また、光太くんの存在が本当に支えで同志でした。いつも偉そうな後輩ですが(笑)、彼にも心から感謝しています。

中3になって、いよいよ僕はひとりになり、西宮甲東中学部が終わりました。そのタイミングで、伯父の高村コーチと少年団の伍々コーチたちとで協議を重ねて発足させた西宮ジュニアラグビークラブがスタートし、僕はジュニアの1期生となりました。少年団から合流した同級生とワンチームになり、ようやくいろんなチームを転々としてきたラグビー生活に終止符を打てました。紆余曲折な中学時代のラグビーで、やはりこの時期が一番しんどかったですが、それもふり返ってみると様々なジャージを着て戦った経験が、今の自分自身を構築しているなとプラスに変えることができるようになりました。

現在、西宮ジュニアも安定して部員数を確保していると聞き、とても嬉しく思います。

*中1の時に西宮甲東中学部のジャージを着て試合出場。向かって最前列右から2人目が瑠人さん。

*中2の時に伊丹交流戦に出場。ずっと支え合って来た1つ先輩の藤村光太くんと。

*藤村くんのフライアップ。最前列向かって左から、藤村里奈さん、弓田孝太郎さん、齋藤稀茶さん、2列目左から藤村光太さん、福井瑛人さん、瑠人さん。

*西宮ジュニアではトライゲッターとして活躍。走り抜きました。

Q:中学時代は、本当に波乱万丈でしたね。瑠人さんや光太さんを連れて、西へ東へ奔走したころを懐かしく思い出します。様々なチームのジャージを着て試合に臨むことは、なかなか経験できないことだと思います。ラグビーの醍醐味を味わえたのは、高校以降でしょうか。

A:そうですね。ジュニアの同期は、ほとんどラグビーで報徳や大阪桐蔭へ進学しましたが、僕は豊中在住だったので、大阪府立高校に進学しました。ラグビー部があり、当時のキャプテン、顧問から熱烈な勧誘を受けて入部しました(笑)。公立高校でしたが、僕らの代はそこそこ強くて、高3の大阪府花園予選ではベスト4まで行きました。どうしても強豪の私立高校が大阪府では圧倒的優勢で、最終的には準決勝で関大北陽に負けてしまいましたが、最後に花園のグラウンドで高校ラグビーを締め括れたことは自分の自信にも繋がりました。そのことによって大学でも体育会でラグビーを続けようと自然になったと思います。

受験勉強を本格的に始めたのが高3の11月後半だったので、正直共通テストに間に合うのか?と不安でしたが、何とか志望校に合格することが出来、迷わず体育会の門をくぐりました。大学では、初めてFWを任されるようになり、最初は抵抗感もあったのですが、最終的に№8に落ち着きました。これが意外と自分に合っていたことが、一層ラグビーに引き込まれていった要因かなと思います。№8では、何よりタックラーとして新しいラグビーを知れたという感覚があり楽しかったです。4回生ではキャプテンも務めさせていただき、60名超の部員を纏めていく仕事にもやりがいを感じることが出来ました。続けてきてよかったなと思うのは、16年のラグビー人生を振り返った時に、自分がラグビーを大好きでやり切った、という気持ちが今ちゃんと存在しているということでしょうか。

*高3の11月花園予選準決勝で。関大北陽と対戦しました。

*高校生活最後の試合は花園で。最前列向かって左から4人目が瑠人さん。

*大学4回生のリーグ戦で。キャプテンとしてチームを牽引し続けました。

Q:大学時代は、これまで出会った仲間との再会や試合もたくさんありましたね。

A:はい!甲東時代の先輩方、高校時代の先輩、同期ともラグビーを続けていたからこその再会があり、それが何より幸せな瞬間でした。中でも、藤村光太くんの大学生活最後の試合で戦うことが出来たのは奇跡にも近いことだったと思います。

*ノーサイドで一番に走り寄り、握手を交わしました。中央左が瑠人さん、右が光太さん。

*大学2年生のリーグ戦では、甲東時代の2つ上だった岩崎創くん(青ジャージ)と、チームメイトの甲東先輩である明星玖弥くんと共に戦いました。

これからの目標

Q:ラグビーを通じてたくさんの人たちが瑠人さんと関わって来ましたね。影響を与えたり、与えられたりしながらの16年間だったと思います。では、瑠人さんの今の目標も教えてください。

A:僕が今までラグビーを続けて来られたのは、甲東時代から大学まで出会った全てのチームメイト、先輩後輩 、コーチ陣、そして何よりも家族の支えがあったからです。この場を借りて、家族には感謝の気持ちを伝えたいなと思います。父も母も、当初はラグビーとは全く縁の無い人でしたが、僕が始めたことで父はレフリーの資格を取り、今も各方面で笛を吹いています。僕よりもラグビー大好きなくらいです(笑)。母は、ずっと僕のラグビーを応援し続けてくれました。ほとんど全ての試合に来てくれたんじゃないかと思います。僕の一番のファンでいてくれることが心強かったです。

そして、伯父の高村コーチは僕のラグビーの指針となる存在で、いつもどんな時も僕のプレーを褒め続けてくれました。そのことが大きな自信となりました。伯母は、僕の試合のほとんど全てを写真に撮り続けてくれました。何より、ずっと僕のラグビー人生を支えてくれました。弟の瑛人は、今西宮ジュニアの2年生ですが、決して器用な方ではありませんがまだまだ伸びしろがあると思うし、もっともっと本気出してラグビーと向き合ってみたら世界が開けると思っています。また、従兄弟の高村夏樹は、生意気ですがしっかり者で(笑)、ラグビーが大好きなんだなと思うのでとにかく伸び伸びと楽しんでほしいと思います。

今の目標ですが、僕は大学を卒業、4月から社会人となります。オービックという企業に就職しますが、残念ながらラグビー部はありません。ですが、僕がこのラグビー人生で培って来たこと、学んだこと、体感したことの全てが、今後の社会人生活に役立つと自信を持って言えます。ラグビーは、仲間のために身体を張り、痛いコンタクトプレーを進んで実践し、自分のためではなくチームのために1トライを上げることだけに、全力で立ち向かっていける稀有なスポーツです。何より、16年間という歳月、一つのことを継続して来たというその時間が、自分にとって一番の価値だと考えています。ラグビーをやって来て良かったと心から思えるので、これからしばらくラグビーからは一旦退きますが、またどこかのタイミングで何らかの形で携わることができれば嬉しいです。

甲東クラブメンバーへ

Q:ありがとうございます!瑠人さんの春からの社会人としての新たな挑戦を心から応援していますし、またいつかラグビーを再開してくれる日を心待ちにしていますね(笑)。

最後になりますが、甲東の子どもたちに向けて、メッセージをお願いします。

A:皆さん、初めまして。甲東OBの福井瑠人です。小学部の皆さんは、今ラグビーを心から楽しんでいますか?僕らのころは、幼稚園からコンタクトプレーありきのミニラグビーでしたが、今は2年生まではタグラグビーとなっています。3年生からタックルが始まり、タグとの違いに驚いたり、怖くなったり、逆にめっちゃ楽しい!となったり、いろんな感情がわいてくると思います。また、7人制から9人制へと移行する高学年の時期に差し掛かると、スクール以外での活動拠点を持つ人も出て来ます。でも、長いラグビー人生において、小学校時代のラグビーくらいは「ただただ楽しい!」だけで充分かなという気がします。ミニ時代は、人数もポジション構成もどんどん変わります。だからこそ、戦略に固執しすぎず、全員が全てのポジションに可能性があると思って、どんどんやりたいことにチャレンジしてほしいです。そして、今いるチームの仲間を大切にしてください。一生の関係を築いてほしいと願ってます!ありがとうございました。

瑠人さん、ロングインタビューに答えていただき、ありがとうございました!春からのご活躍を心から願っています。そして、是非また後輩たちの練習を見に来てやってくださいね!

*甲東に顔を出してくれた瑠人さん。お世話になった満園会長と宮浦コーチと。

*西宮甲東JRC小学部をフライアップした5人は、今もこれからも仲良しです!

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